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高脂血症対策!アスピリンの血液サラサラ効果は患者さんのためだけ

アスピリンは鎮痛剤、解熱剤として広く知られていますが、そのほかに血液を薄める効果もあります。アスピリンには、血液を固めようとする血小板の働きを抑える作用があるからです。こういった薬は抗血小板剤と呼ばれています。19世紀から販売されているアスピリンですが、心臓発作や脳梗塞など血栓により起こってしまった病気をすでに発症した方、または発症するリスクの大きい方には、今でも広く処方されています。

バイアスピリンと言う名前で販売されていて、100㎎の通常鎮痛剤として服用するアスピリンよりも弱くなっています。患者さんは毎日このアスピリンを服用するので、胃ではなく腸で溶けるコーティングのある錠剤になっていて、副作用も少なくなっています。1日1回空腹時を避けて服用することになっていますが、患者さんの中には、どのタイミングで飲むのがベストなのか疑問に思う方も多いようです。

最近の学術調査では、発作の予防のためには寝る前の服用がより効果的だと発表されました。その理由は、血栓に起因する発作が朝に起こることが多いためだそうです。朝方は、血小板や血球の活動が活発になるピークで、血管のつまりを起こしい時間帯のため、血栓による発作を起こすリスクも大きくなります。寝る前にアスピリンを飲んでおけば、朝方の血小板の活動が抑制されるため、発作の防止により効果的だという考え方です。

しかし一方、アスピリンは夜寝る前に飲んだ方が良い、というこの考え方は、アスピリンを服用している患者さんが薬を飲んでいるタイミングの調査統計に基づいたもので、科学的根拠が裏付けになっているわけではないそうです。アスピリンを飲むタイミングが、心臓発作の防止に深く関係していることはない、という見解もあります。アスピリンの抗血小板剤としての作用は中長期的に現れるものであり、服用後は数日その効果を持続するものだ、と言うのです。確かに一理あり、アスピリンを毎日服用している患者が外科手術を受ける前には、手術の5~7日前からはアスピリンの服用を止めるように言われます。アスピリンを飲んでいると血液が薄くなるため、外科手術中の出血が多くなり、また、止まりにくくなるからです。

結局今のところ、アスピリン服用のベストなタイミングは分かっていないのが事実なようです。腸で溶けるようなコーティングがされているとは言え、それでも吐き気、食欲不振、胃痛、腹痛等の副作用があることも知られています。これらの副作用に悩まされることのないようにするためにも、空腹時を避けての服用となっているので、それぞれ自分の飲みやすいタイミング、毎日飲み忘れないようなタイミングで服用するのがよいようです。

アスピリンには血液を薄める効果があるなら、血液サラサラになるために健康な人も毎日飲んだ方が良いのでしょうか。そんなことはないようです。あくまでも、アスピリンの長期的な服用が必要医師に診断された患者さんのみが服用するべきで、健康な人が試すことではありません。健康な人がサラサラな血液を目指すなら、まずは食事、運動、睡眠といったライフスタイルの見直しが一番大切になります。